皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
日本に確定拠出年金制度が誕生して以来20年超が経過しました。日本の年金制度の3階部分(1階が国民年金、2階が厚生年金等)と称される本制度は、公的年金を補完することを目的に、加入者自身が運用を指示して老後の資産を確保する仕組みとして導入されました。制度開始当初では企業型・個人型合わせて10万人程度であった加入者数は、官民一体となった取り組み、加入者に対する税制優遇策や個人の資産形成意識の高まりなどから、2024年3月末には1,159万人(企業型830万人、個人型329万人)にまで拡大致しました。
当初みずほグループと生命保険会社4社の出資により2000年に設立された弊社は、確定拠出年金運営管理機関の専業会社として、加入者に対する制度説明、運用商品の情報提供等を担って参りました。
本年2月にはみずほ銀行の100%子会社になり、11月末にはみずほ銀行との統合を決定・発表いたしました。私どもは、これまで以上のサービスをお客さまに提供できるよう、WEB サービスおよびコールセンターの運用体制を強化するなどして新たな章をスタートさせる所存です。
本年スタートした新NISAをきっかけとして個人の資産形成意識の更なる高まりがみられています。また、12月に社会保障審議会の企業年金・個人年金部会にて了承された個人型確定拠出年金(iDeCo)加入年齢上限引き上げや拠出限度額の引き上げといった制度改正案が2025年の通常国会に提出される見込みです。「人生100年時代」に向けて、老後の資産を確保する確定拠出年金制度の役割は一層重要になってくると予想されます。このような背景から当社に求められるサービスの質や幅の高まり・広がりが予想されるなか、みずほ銀行と弊社が統合することで、お客さまの資産形成をサポートするサービスをさらに進化させていき、お客さまの豊かな未来の実現に貢献して参る所存です。
引き続き皆様方の変わらぬご理解とご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年12月
代表取締役社長
中島 弘道